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NPO釜ヶ崎 現場通信 75号

暑さが厳しくなっています
今年も健康検診をおこないます。

昨年もおこなって、おおむね好評だった一斉健康診査を今年も実施します。一部不評の声があったのは、「健康診査を受けて病気がわかるのが怖いから」というものですが、そういう人ほど受けて欲しいものです。健康診査はやりっ放しでなく、結果は個々人に渡し、個別に説明を受ける機会も用意されていることは、昨年通り。お医者さんや保健師さんの説明と場合によれば医療機関宛の紹介を書いてもらうことで、適切な医療を受けやすくなっています。

これもまた昨年と同じ事なのですが、今回も調査研究とのタイアップ企画ということになります。

健康検診は、具体的には民間の専門会社と一人当たり二千円なにがしで契約しておこなうことになります。検査項目によって値段が変わります。その経費を、国から研究助成を受けた「ホームレス健康問題研究会」に負担してもらうことになります。

健康検診のデータは、個々人の健康管理だけでなく、野宿生活者の健康問題に取り組むための基礎データとしても活用されます。その場合は、個人を特定する形でデータが使われることはありません。この種の研究には情報を取り扱う際の倫理規定があり、それを遵守して取り扱われます。

今年の夏は、取り分けて暑さが厳しそうです。野宿では確実に、身体の調子がおかしくなる。期間中は番号を飛ばさないように気をつけて、検診を受けよう。

一斉健康検診期間中は、検診が終わった人から、就労の受付をおこないます。

7月 21日から 30日までは、センターで紹介票をもらった後、特掃詰め所に来たら、夜間宿所の前に、先着順に整列して下さい。順番に問診とレントゲン撮影を済ませた後、いつも通り、紹介票を出して受付を済ませて下さい。>

7月 31日から8月 10日までの間も、採尿、血圧測定、採血、身長・体重測定を済ませた後、紹介票を出して受付を。

  • 7月 21日から 9日間 7月 30日まで、問診と胸部レントゲン
  • 7月 31日から 9日間 8月 10日まで、採尿、血圧測定、採血、身長・体重

生活保護申請の前準備(求職受付票)の方法が変わりました

職安(ハローワーク)の求職受付票の様式が変わりました

これまでの求職受付票は、ハガキくらいの大きさで、裏に職業相談した履歴を記入する欄があった。

生活保護の申請に行った時、求職受付票の裏の相談記録が、働こうと努力していることを客観的に示すものとなるから、65歳以下の比較的元気な人にとっては、生活保護申請の準備として、職安通いと職業相談のスタンプ押しは、欠かせないものであった。

ところが、最近、求職受付票の様式が変わった。大きさもハガキの三分の一くらいになり、裏の相談記録欄が無くなった。職安では、求職活動の記録は職員のパソコンで確認し、当人には記録を渡さなくても職業相談の業務には支障はないことから、様式の変更となったもののようだ。


8月からはこうなっている。「情報弱者」はこうする。

就労努力を客観的に示す、求職受付票の代わりとなるものは何か、ということで浮かびあがったのが、ハローワークの端末で検索し、印刷することのできる求人票だ。
職安に行くとタッチパネルのモニタが沢山おいてある。テレビの画面様の上を、筆ペン様のもので押さえることによって選択する端末機器で、年齢、希望産業、職種、雇用形態など順番に入力して、条件にあった求人情報を画面上に表示するためのものだ。

自分にあった求人情報、連絡してみたい求人情報があれば、横にある印刷機(プリンタ)で印字することができる。一回の使用で5枚までの制限がある。今後は、この印刷された求人情報が就労努力していることを証明する資料となる。

端末を使いたいときは、受付で申し出て、端末の番号を書いた紙をもらい、その番号の端末を使うことになる。端末の使い方は、職員に教えてもらうことができる。それでも使えそうにない人(情報弱者)については、阿倍野職安では、適当な求人情報を予め何枚か職員が印字しておいて、希望者に渡す。

印字された紙には日付も入っているので、何日職安に通ったかわかるようになっている。