NPO釜ヶ崎 現場通信 29号
輪番就労数の登録受付が18日から始まる
現在の登録番号によって受付日が指定されている―注意!
いよいよカードの切り替え、登録が来週から始まる。現在輪番就労に来ている人は、すでに登録についてのお知らせや受付票を手にし、読んでいることと思う。昨年と同じことだから大きな戸惑いはないと思うが、一年前のことだから、忘れてしまった人もいるかもしれない。登録に行く日と時間をよく確認しておこう。今年は、カードに貼る写真を登録の時に写すことにしたいと考えている。登録のときに、待ち時間ができるのは確か。申し訳ないけれども協力を!
65歳定年制を目指して、仕事を離れた第三の人生を!
人は何歳まで働くか? 大方の仲間は、身体が動く間は、と答えるだろう。中には傍目に見てもう辞めたらどうだ、と思う仲間も働きに来ている。現に、身体の調子が悪くなって仕事途中で帰った仲間や救急車のお世話になった仲間もいる。
人それぞれに「仕事」にいろんな意味を込めている。健康保持の為や生きがい保持の為など。しかし、それらを満足させられるものが、輪番就労だけか、といえば、そうではないだろう。たとえば、老人福祉センターなどがある。
人が働くもっとも大きな理由は、自分の命を維持するに足るものを得るためだろう。誰がどう考えても、命の維持のほうが、健康保持や生きがいよりも優先順位は高い。そして、命の維持の為の収入を得られる仕事が無くて、多くの仲間が野宿し、拾い食いしている。
2月1日、輪番が千人回った。2日は800人であった。11月1日にも700人回ったことがある。月初めに千五百番までの番号があたると、番号の飛びが大きくなる。生活保護受給者が保護費の支給を受ける為に輪番就労に来ないからだ。そのために、輪番就労の収入を当てにしていた仲間がどれだけ泣かされたか。ある程度継続した収入があるものが、不安定で少額の収入しかない仲間をいじめているように見える。
生きがいの為の就労や生活保護費が少ないことの不満は、「生活保護受給者共闘会議」でも結成して、生活扶助費の増額闘争や生きがい就労要求闘争をおこない解決するのが筋だと考える。65歳をすぎたら、飯を食うための仕事からは、卒業、解放されようではないですか。
60歳以上住民票ある仲間は老福センターへ
65歳以上の多くの仲間が輪番就労で仕事ができなくなる。その隙間を埋める場所として、西成老人福祉センターがお勧めだ。場所は、地下鉄花園駅、イズミヤの交差点を西に徒歩3分ぐらい。60歳以上の市内在住者であれば誰でも利用申し込みができ、申し込みの後、利用者カードを作成してもらって利用することができる。