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NPO釜ヶ崎 現場通信 23号

11月1日の輪番は、694人分、回った!
この日は、生活保護費の支給日。二つの現象に関係があるのか?

11月1日、輪番の始番は、2,374番だった。紹介数は、この日から図書館の仕事が6人増えて249人。輪番の番号は、3,067番まで回って、11月2日、輪番の始番は、3,068番となった。番号が693番回ったことになる。紹介数の約3倍だ。通常は350番から400番くらいしか回らない。輪番の末番に近いときに500番くらい回るときがある。また、月末、月初めに番号の飛びが大きくなる傾向がある。原因は何か。

2000番台近くから後は2重登録が結構あり、すでに取り消されたか、発覚を恐れて就労にきていない。あるいは、生活保護受給者が多く、遠慮してもらっているから飛びが多くなると想像される。月初めに飛びが多くなるのは、生活保護費の支給を受けるために就労にこれないからだと想像される。アンケートなど総合的に勘案してはじき出したところによると、1日の就労者の中に40~50人の生活保護受給者が含まれている日もある事がわかっている。

11月1日午後、NPO事務所の前で大きな声がした。「何でこんなに飛んでるねん。ワシの番号過ぎてるやないか」。野宿を余儀なくされている仲間が、番号を確かめにきて、怒っているのだった。多少安定した生活を送れる生活保護受給者の都合で、野宿を余儀なくされる仲間の就労が左右されていいのだろうか。


ルールに従い感謝される仕事を積み重ねよう!

四條西児童遊園運営委員会からお礼状が届いた。これを読んで、四條西児童遊園が地域で生きている公園であること、地域の人が守っている公園であることがよくわかる。それと同時に、改めて、私たちの仕事が、ただ単に失業者救済で賃金をばら撒くために作られた仕事ではなく、社会で喜ばれ、必要とされているのだと言うことに確信を持った。

この事業は、政府の予算だけで左右されていい領域を越えて、大阪の市民生活を豊かにする要素として不可欠なものとして育っている。事業をより確実に大きくし守っていくためには、輪番労働者も、働くものとしての自覚で努力しなければならないと思う。輪番登録による就労のルールが乱れることは、労働モラルの低下につながる。効率や生産性の問題では無く、単に賃金にあたればいいとの考えが広まり、労働で貢献する意識の磨耗が怖い。

四條西児童遊園植木剪定について(お礼)

四條西児童遊園運営委員会

拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

去る、9月11日(火)に四條西児童遊園の植木剪定を行っていただきましたこと、遊園を管理します役員並びに地域の方々を代表いたしましてお礼を申し上げます。

当遊園は、大阪市からの助成金と実行組合費用で管理いたしておりますが、本年度は遊園内の水銀灯の修理に費用を要し、例年の植木剪定経費が捻出出来なく組合役員一同困惑いたしておりました。

NPO釜ヶ崎支援機構の皆様には、遊園の植木剪定にご協力いただき明るい遊園に蘇りました。毎週行っております地域の方々によります遊園の清掃にも活力が沸いてくることと存じます。誠にありがとうございます。

敬具


あいりん相談室(社会福祉法人 大阪自彊館)

失業や高齢、疾病などにともなう生活障害の諸問題をかかえ、「あいりん地域」で生活困窮状態を余儀なくされている労働者等に対して、生活全般にわたる相談を受け付け、その自立を支援します。

*事業内容

  • ①生活全般に対しての相談・助言
  • ②関係機関、各種団体との連絡調整及び情報交換
  • ③その他,目的達成のために必要な事業

西成区萩之茶屋1-9-14(大阪自彊館「三徳寮」内)
TEL.06-6645-0504(月~金/午前10時~午後3時)
(福祉の専門家による相談が受けられます)


中之島図書館に人気?

11月1日から6人枠で始まった大阪府立中之島図書館内書庫での本の清掃作業は、どうやら、皆が行きたがる人気の仕事になりそうな気配だ。

朝、希望者を募る方式をとっている。20人、30人と行く現場ではないし、仕事内容から好き嫌いもあることだろうと考えてのことだ。静かに黙々とチリ払いする作業。早い者から順に受け付けます。