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NPO釜ヶ崎 現場通信 9号

府の仕事は順調に滑り出したが、季節は冬?

9月25日から大阪府の仕事が増えたのは、とっくに御承知のとおり。皆の協力のおかげで、走り出し一週間、大きな混乱も事故も無く過ぎた。仕事の内容が、各区で行っている仕事と同じようなものなので(河川敷の除草作業=5名、幹線道路の歩道の清掃と植え込み内の除草=30名)、仕事そのものに違和感が無かったせいもあるかも知れないが、やはり、輪番登録している仲間の、働きたいという熱意の表れだと思う。

仕事が増えても、それに対応するだけの力が、現在の登録輪番のシステムにあり、登録輪番の労働者にも応じる姿勢があること、今回はっきり示せたと思う。

大阪府・市の担当者は、安心して来年度のさらなる求人枠拡大に努められる背景ができたというわけだ。なお一層、頑張ってもらいたい、というのが誰しもの思いだろう。せめて、来年度に週一回就労の実現を。

しかし、季節は冬

仕事が多少増え、65歳以上の仲間には、福祉自立して、野宿している仲間のために、就労機会を譲って貰うことに協力していただき、輪番の回りが速くなっている。しかし、現実は、輪番では飯が食えるほどの収入にはならず、野宿を余儀なくされて身体をいためる仲間も多い。

先月中ごろに就労に来た仲間は、就労当日から調子が悪そうだったが、その日は頑張って仕事をした。翌日、市更相に行き、医療センターで見てもらった。二度にわたる検査で、入院となった。現在、危篤状態で一進一退を繰り返している。就労に来た日に、そのまま医療センターに連れて行っておけばよかったという思いが強い。

65歳過ぎて野宿している仲間の中に、まだ元気で頑張れるからと生活保護を受けようとしない仲間がいる。これから寒さも増す。あんまり頑張らず、利用できる制度は積極的に利用してもらいたいと願う。

長居公園に作られる避難所を利用したくないという仲間もいると聞く。「今までほっといて、いまさらなに言うてんねん」という気持ちもわからないではない。しかし、当面、仲間の命を守るためには、24時間利用できる施設が長居公園といわず市内各所に必要だ。アルミ缶集めや銅線をむく作業場があり、週一回ぐらい仕事を回してくれる施設、そこでじっくり腰を落ち着けて、健康や仕事の相談をする。そんな選択肢も必要だと考える。


結核検診・国勢調査に御協力、ありがとうございました

結核検診結果報告

9月28日、夜間宿所前に、結核検診車2台を横付けして結核検診が実施された。228人が受診。夜間宿所の利用者数(525人)と比べると少ない感じもするが、8月28日の市民検診で受けた人や、センターでの毎月の検診を受けた人、現在医療センターで投薬を受けている人がいるので、こんなものか、とも思う。

結果は、その日のうちに夜間宿所にファックスで知らされてきたので、ベット番号に従い本人に届けた(7名・1名は翌日渡し)。 再検査が必要といわれた人の内6名は、翌日、市更相3階で再検査を受け、4名が入院となった。

夜間宿所や大テントは多くの仲間が利用する。これから寒くなると、寒さを防ごうとして窓を閉めるので、空気の流れが悪くなる。少しでも体調のおかしい人は、積極的に医療センターで見てもらおう。

国勢調査終わる

大テントでも夜間宿所でも大勢の調査員が出入りし、あわただしい国勢調査でしたが、9月29日、終わりました。お騒がせしました。ご協力有難うございました。

市民検診・続報

「市民検診」は結構つかえるものだ、とつくづく思った。

8月28日の市民健康診査受診者の内、連絡先を釜ヶ崎支援機構とした仲間は50名。詳しい検査結果や検査結果の数値だけの通知、健康相談にくるようにという通知などが、33名に届いた。中には、2回目の検査結果が届いた人もいるし、病院にかかるように勧められた人もいる。

「市民健康診査」は、時間がかかるが健康管理に結構役立つものであるとおもった。萩之茶屋小学校の市民健康診査が一年に一回であるのが残念。来年まで待てない、今受けたいという仲間に耳寄りな情報を一つ。医療センター5階の受付窓口の右横に公衆電話がある。その公衆電話の左手の壁に、張り紙が有る。それには、「当病院では、無料の市民検査を実施しています」と書かれている。曜日の指定も無いので毎日受け付けているようだ。

医療センターでは結果を郵送するということはないようで、連絡先はいらない。2~3日後に結果を聞きに行くことになっているようだ。すでに先月、2人が受診しているので間違いない。受付で市民検診を受けたい、とだけ言えばよい。(名前・生年月日も)。結果は必ず聞きに行こう。結果が悪ければ、医療センターの相談室へ。

65歳以上の居宅保護申請受付け中

アパート入居・居宅保護申請を、現在受け付ています。厳しい冬将軍が訪れる前に、可能な限り暖かい寝床確保を目指そう。

「シニアハウス・陽だまり」はすでに入居可能な部屋の大半が埋まり、残りは20室分。この調子で行けば、10月中旬までには満室となる。次のアパートの開業予定は11月1日。「何とかハウス・ハナ」