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NPO釜ヶ崎 現場通信 118号

大阪市長選11月18日投票。

どこへ向うのか大阪市政。特掃・釜ヶ崎への影響はどうなる?

期日前投票ができます。11月17日(土)まで、土日もふくむ毎日。朝8時30分~夜8時 まで、
住民票のあるところの区役所でできます。投票案内のはがきがなくても投票できます。

11月18日(日)大阪市長選挙がおこなわれる。今後の大阪市政の方向を決める重要な選挙だ。主な争点は、市政改革や財政再建のあり方であると言われている。それゆえ釜ヶ崎にも大きな影響を与える。

この間大阪市では市政改革や財政再建が進められてきた。それは、財政破綻により再建団体に転落してしまうのを避けるのが大きな要因だといわれている。北海道夕張市に見られる「財政再建団体への移行」とは、企業で言えば倒産である。それは避けられなければならない。

しかし住民の視点からすれば、この市政改革が住民の生活や地域産業の維持に十分に配慮しながら進められてきたのかが重要となる。大阪は他の地方と比べても失業率が高い。生活保護も全国平均より約四倍ときわめて高い。困窮する住民層は拡がっている。

困窮住民層や社会的弱者に不可欠なサービスや事業でさえも削減するものとして、市政改革が進められるならば、貧困や生活苦の拡大を押し付けるものになってしまう。どのような市政改革であれ、その土台には人権の擁護と困窮層・社会的弱者への援護の理念がなければならない。特別清掃事業等「あいりん」対策や市内のホームレス対策の継続もまた、その文脈で判断されなければならない。

今年に入って断続的に進められてきた西成区等での住民登録の消除手続によって、3月下旬以降10月末までに合計3185人の住民登録が抹消された。その中には住民登録がなくなったため投票する権利を行使することができない人も多い。「コンプライアンス=法令順守」は行政として当たり前のことであろうが、それを狭く解釈することで、一部の市民の市民権を奪ってしまうのであれば、行政理念に反しているといわざるをえない。

人権の擁護と困窮層・社会的弱者への援護の理念が土台にある市政改革なのかどうか、それが釜ヶ崎からの判断材料であろう。市の説明によれば、今年の1月以降に簡易宿泊所に住民登録した人の住民登録は、抹消されずに残っているはずである。投票権が残っている人は確実に投票しに行こう。


今年も南港臨泊に入るためには、結核検診カードが必要です。
今年の1月9日以降に受けていない人は、今年の受診が必要です。

10月に入って1週間の間に2人の結核患者が輪番登録者から出た。それも結核菌を多量に排菌している状態でみつかった。しっかり治療して一度は「完治」したが免疫力がさがって再発した。咳や微熱が2週間以上続く、寒いにもかかわらず寝汗をかくという症状があったが、「かぜかな」と思って病院には受診しなかった。2人ともしんどかったにちがいない。そこまでがまんしなくても、おかしいなと思ったらすぐ相談。早期発見・早期治療が治癒に繋がるし、まわりの仲間に自分と同じつらい思いをさせなくてもすむ。

結核検診車(CR車)で胸部のレントゲンをとってみてはどうか。

また、ことしも年末年始の南港の臨時宿泊所に入所を申し込むには、事前に結核検診を受けて検診カードを作っておくことが必要となる。最低でも1年に1回は検診が必要だから、今年まだ受けていない人は、去年カードを作っていても今年の検診が必要だ。検診は受けたがカードをなくしてしまった人は、カードだけ左の日程で再発行してもらえる。

結核検診日程

11月13日(火) / 27日(火) / 28日(水) / 29日(木)  朝9時30分~11時・医療センター下

11月20日(火)  昼2時30分~夕方4時・センター南西

12月4日(火)  朝10時~正午・センター北西角

南港臨泊受付

12月29日(土)、30日(日)  朝8時30分~正午まで・更生相談所


これから寒く厳しい時期、自分の体はまず自分が大切にしないと
しんどいときは直ぐに指導員、NPOスタッフ、もしくは医療・福祉相談に

最近、輪番就労に関わることでつらいことが重なっている。

今年10月30日に亡くなった植田さんは、前日輪番就労中午後から待機になり、一度指導員が救急車を呼びましょうかときくと、首をふった。賃金支払後に救急車を呼んだ。よんだときは39.1度熱があった。救急車が来るまでの間、少し話しをすることができた。2、3日前から全身倦怠感はあったが「何とかなるだろう」、「しんどいけど仕事にいかないと…」と思って来たけど、「しんどい」とマスクで顔を覆い、肩で息をしていた。病名は「重症の」肺炎で、自分で呼吸ができなくなり亡くなったそうだ。輪番労働者がおかれている過酷な状況(食事は3食とれない、寝場所はシェルターか野宿)では発熱が命とりになることもある。働いてもらう賃金がどれだけ大事なものか、その意味もわかる。しかし命にかえられるものはどこにもない。こちらももう少し早く体調の悪さを気づいていればと申し訳なく後悔だけが残る。

自分で少しでも体調がおかしいなと思ったら相談してほしい。あきらめることなく社会医療センターをはじめいろいろな医療機関に繋げる努力はしたい。