四区一郡連合町村會

    前号に記せし如く同會は愈々本日午後二時より府會議事堂に於て

   開会せらるゝ由聞く所によれば其共有家屋は難波村の内三万坪に建

   設さるゝ由にて尚ほ外に貧民授産場を設けて夫々産業を授け住民は

   成可区域外へ出さしめざる方法もあるとか尤も其建家には二坪に三

   人、三坪に五人位を居住せしめ総人員は無慮一萬千人余なりと又同

   区域内へは白米小売商五軒、薪炭商三軒、荒物商三軒、煮売商四軒、

   八百屋二軒、蒲団貸二軒、質屋二軒、風呂屋四軒、理髪店二軒と共

   同事務所及び医師等をも置かるゝ計画なりと又本日午後六時より四

   区郡長の催にて連合會議員諸氏を中の嶋自由亭に招きて饗応せらる

   ゝ筈なりといふ

   

   著者:大阪日報
   表題:四区一郡連合町村會
   時期:18860903/明治19年9月3日
   初出:大阪日報
   種別:長町取払/連合町村会