「シンポジウム開催のお知らせ」


第25回釜ヶ崎講座講演の集い
仕事づくり集中講座5

 

農業分野の仕事づくりを釜ヶ崎で! ~農福連携と産消提携の先進事例に学ぶ~

 

第25回釜ヶ崎講座の集い

 

日 時:2019年12月14日(土)17:30~20:30
会 場:エルおおさか 南館1023号室(http://l-osaka.or.jp/pages/access.html)
参加費:資料代 500円

 

事前申込不要

 

講演:

 

新井利昌氏(埼玉福興株式会社・代表取締役)
.著書 『農福一体のソーシャルファーム―埼玉福興の取り組みから』 創森社,2017年

 

小島希世子氏(株式会社えと菜園・代表取締役,NPO法人農スクール代表理事)
.著書 『農で輝く!ホームレスや引きこもりが人生を取り戻す奇跡の農園』 河出書房新社,2019年

 

釜ヶ崎にゆかりがある事例の報告:
ひと花センター,大阪府柏原市,八尾市,京都府京丹後市からなど

 

主催:
釜ヶ崎講座,非営利特定活動法人 釜ヶ崎支援機構,大阪市立大学 都市研究プラザ

 

問い合わせ先
釜ヶ崎講座:
大阪市西成区萩之茶屋1-9-7釜ヶ崎日雇労働組合気付
大阪市港郵便局私書箱40号,電話 090-2063-7704
E-mail: kamakouza@cwo2.bai.ne.jp, http://cwoweb2.bai.ne.jp./kamakouza http//blogs.yahoo.co.jp/kamagasakikouza

 

特定非営利活動法人 釜ヶ崎支援機構 (NPO釜ヶ崎):
大阪市西成区萩之茶屋1-5-4
電話06-6630-6060,Fax: 06-6630-9777
E-mail: npokama@npokama.org
http://www.npokama.org/

 


<今回のテーマについて>
 仕事づくりを試みるときに,人手不足の分野に目を付けることは,以前から定石でした。そして今,人手不足が進む農業分野で仕事をつくろう,農業分野と福祉分野が連携しようということで,「農福連携」が注目を集めています。
 実は以前から釜ヶ崎でも,いくつかの案が浮かんだり消えたりしてきたと聞いています。私も2011年から,耕作放棄地を活用して農園を開設し,野宿労働者や就労に困難を抱える若者と一緒に,野菜を栽培したり販売したりということを試みてきました。そして,高齢の野宿労働者と就労経験に乏しい若者が協働することで新たな可能性が生まれるという,貴重な経験が得られました。
 しかし,案の定,いくつかの課題に直面しました。技術的な問題もさることながら,そもそも,何のための仕事づくりなのか。なぜ農業分野でなければならないのか。つまり,目的意識が参加者やその他関係者の間で共有されているとは言い難いのではないか。このように私は感じるようになりました。例えば,追求すべきは,誰にでもできる仕事なのか,それとも,その人にしかできない仕事なのか。また,言われたことだけやればお金がもらえる仕事は確かに楽なのだろうけども,建設現場で「お前は言われたことだけやればいいんだ」と言われて複雑な思いをされた方もいるはずです。
 そこで今回の講座では,農福連携の先進事例を率いておられるお二人の講師にお話を伺い,釜ヶ崎で有意義かつ長続きする取り組みのために何が必要かを議論したいと思います。釜ヶ崎には釜ヶ崎のやり方があるかも知れません。一方で,外部の経験を応用できる可能性もあります。例えば,どのようにして外部の一般市民から参加を得るか。日本の有機農業において生産者と消費者が築いた「産消提携」の経験に学んでみる必要があるかも知れません。
 仕事づくりや社会的企業に関心がある方あるいは疑問をお持ちの方,農作業に興味があるけど参加する機会をなかなか得られない方,これまで釜ヶ崎から柏原市雁多尾畑(かりんどおばた)やひと花センターの農作業に参加してきた方などなど,多くのみなさんのご参加をお待ちしております。
文責:綱島洋之(大阪市立大学都市研究プラザ)

 


本企画は,公益財団法人ユニベール財団研究助成(2018年度)「産消提携から農福連携に継承できるもの」,公益財団法人トヨタ財団2018年度研究助成プログラム「農福連携において労働者の自律性を高めるために―産消提携の経験を援用する試み」,科学研究費助成事業「産消提携から農福連携に継承できるもの―現場実装から国際発信へ」(研究代表者:綱島洋之)の助成を受けて実施されます。



平成27年度福祉医療機構社会福祉振興助成
「社会的つながり活性化仕事・居場所づくり事業」シンポシオン

 

「仕事づくり・居場所づくりの涯てまでも」
  Until the End of the Supportive Action



symposionH27

 

安定した仕事と豊かな生活とをあきらめなければならない時代に入り、社会福祉を基礎から考えなおすときが来ました。こうした世界の変容過程で、ソーシャルビジネス(SB)が、「社会的に重要な仕事」として注目されるようになりました。このシンポシオンでは関西のSB界を破壊的理念に基づき牽引していく方々をお呼びして、美談や成果はとりあえず置いておき、現場と経営のたのしい苦闘とそこから見たこの世界の制度・文化の涯てるところについての洞察を発表いただきます。

日時:平成28年3月25日(金)
18時30分開場、19時スタート 一応の終了21時10分。以後交流会。

場所:Kama Pub(大阪市西成区太子1-4-2 新今宮駅 動物園前駅すぐ)

入場料:無料。飲食をしたい方は店にご注文ください。

[スケジュール]
18:30 写真でふりかえる「社会的つながり活性化仕事・居場所作り事業」
19:00 シンポシオン スタート 
19:05~19:25
「農業分野における仕事づくりから見えてきた課題―労働者参加の困難性」
綱島洋之さん(大阪市立大学都市研究プラザ)
19:25~19:45
「弘前ワークチャレンジプログラム~茄子と林檎の不思議な関係」
田岡秀朋さん(株式会社ナイス)・四井恵介さん(どっぷり昭和町事務局長)
19:50~20:10
「ミッションと行動指針と戦略どおりに動く」
田中俊英さん(一般社団法人office ドーナツトーク)
20:10~20:30
「地域の弱者を支える、『チャリティーショップ』という事業」
西本精五(NPO法人フリーヘルプ)
20:30~20:50
渡邊太さんからコメント
(大阪国際大学人間科学部心理コミュニケーション学科専任講師)
20:50~交流会

 

 

トーカー(1)
「農業分野における仕事づくりから見えてきた課題―労働者参加の困難性」

綱島洋之さん
大阪市立大学都市研究プラザ 特定非営利活動法人 釜ヶ崎支援機構

(プロフィール)
幼少のころから生物に興味を持ち、大学に進んで生物の研究をしたいと思うようになる。高校のクラスメートなどからは「お前は研究する方ではなくて研究される方だろ!」と言われた。その指摘は正しかったのではないかと、今になって思う。大学で釜ヶ崎などとの出会いを経て生物学の世界から離れ、現在は「アクションリサーチ」という形で農業分野での仕事づくりを試みているが、私がこの研究を始めようとしたときは、研究対象になるような事例がないので自ら事例を作るしかなく、いつの間にか私自身が研究する側というよりもむしろ研究される側としてふさわしい立場になっていったような気がする。大学院生時代にインド少数民族の農村でフィールドワークを行い研究結果を単行本として出版したが、売れたという話を全く聞かない。2010年から神戸大学で非常勤研究員を務めていたが2013年度末で任期が切れたときに、どこの大学も採用してくれなかったので、仕方なく釜ヶ崎支援機構の職員となった。2016年4月より日本学生支援機構の奨学金の返済が始まる。スラッシュメタルやデスメタル、グラインド・コアが好き。6弦ベースでバッハの「無伴奏チェロ組曲」を長年にわたり練習している。

 

(ひとこと)
「愚痴をこぼす機会をもらえてうれしいです。」

トーカー(2)
「弘前ワークチャレンジプログラム~茄子と林檎の不思議な関係」

田岡秀朋さん
株式会社ナイス
(プロフィール)
主に株式会社ナイスとA´ワーク創造館で働く38歳。
2004年から社会福祉研修情報センターで高齢者の就労支援たずさわり、西成で働き始める。2008年に株式会社ナイスに移り、就職困難者や障がい者の就労支援、都市公園の指定管理業務などなどの企画や運営にたずさわる。
事務局として関わる事業はA´ワーク創造館(大阪地域職業訓練センター)・よりそいネットおおさか(刑余者支援)・楽塾(ホームレス等の学校)・花屋Bon(あいりんの花屋さん)などなど。そして2016年からは「都市と地方をつなぐ就労支援カレッジ事業 ひろさきワーク・チャレンジプログラム」で弘前と大阪を行ったり来たり。生まれつきの落ち着きのなさを活かし働いている。

四井恵介さん 
奈良県立大学非常勤講師 どっぷり昭和町事務局長
(プロフィール)
観光学術学会の事務局。地域イベント「どっぷり昭和町。」事務局。奈良県立大学非常勤講師。
大学生をしていた2000年頃より釜ヶ崎のまち再生フォーラムに参加して以降、日本、アジアのホームレス支援に関する調査研究に関わる。その後、ホームレスだけではなく、障害者、ニート、ひきこもり、若者就労、刑余者支援、犯罪被害者、在日外国人、生活困窮者、同和地区などの社会的に困難を抱えた方に関する調査に関わり続け、特にホームレス支援、生活困窮者支援に関しては全国の支援団体とのネットワークを有している。様々な社会問題を通して、地域のあり方を日々考えている。

(ひとこと)
「Ust見てないで、KAMAPUBにおいでよ!」

トーカー(3)
「ミッションと行動指針と戦略どおりに動く」

田中俊英さん
一般社団法人office ドーナツトーク

(プロフィール)
子ども若者支援NPO法人代表(02~12年)のあと、2013年より一般社団法人officeドーナツトーク代表。子ども若者問題(不登校・ニート・ひきこもり・貧困問題等)の支援と、NPOや行政への中間支援を行なう。03年、大阪大学大学院「臨床哲学」を修了。主な著書に、『ひきこもりから家族を考える』(岩波ブックレット)ほか。京都精華大学非常勤講師「こころと思想」。13年、内閣府「困難を有する子ども・若者及び家族への支援に対する支援の在り方に関する調査研究企画分析会議」委員 、14年はユースアドバイザー講師(内閣府、広島ほか)。

(ひとこと)
「おもいっきりマニアックにソーシャルビジネス経営トークしてみます。みなさんをドン引きさせる自信あり!!」

トーカー(4)
「地域の弱者を支える、『チャリティーショップ』という事業」

西本精五さん

NPO法人フリーヘルプ

(プロフィール)
1949年生まれ
衣料品小売り業を経て古着輸入卸売業を経営(2013年後進に譲る)
商品仕入れのために訪れた各国で資源再生業界と社会的事業の密接な関係を知る。
特に地域の生活に密着し弱者を支えるチャリティーショップに注目し、2009年、兵庫県加古川市にチャリティーショップ「フリーヘルプ」加古川店を開店。2010年NPO法人化。
認定NPO法人ウイメンズネット神戸・認定NPO法人フードバンク関西・公益財団法人神戸YWCAなど多くの団体と当事者や加害者を支える事業を協働して行い、現在は長田店、湊川店を加えて3店で活動中。

(ひとこと)
「廃棄される古着の大半はごみ処理工場で焼却されます。このような古着が弱者を支える力になります。」
コメンテーター
渡邊太さん
[社会学者 大阪国際大学人間科学部心理コミュニケーション学科専任講師 特定非営利活動法人 地域文化に関する情報とプロジェクト(NPO recip)会員、特定非営利活動法人 日本スローワーク協会理事、「てしまのまど」散歩部、国際脱落者組合(International NEET Union)組合員。著書に『愛とユーモアの社会運動論』(北大路書房、2012年)、『現代社会を学ぶ―社会の再想像=再創造のために―』(共著、ミネルヴァ書房、2014年)『聖地再訪 生駒の神々』(共著、創元社、2012年)など]

(ひとこと)
「《仕事を寄こせ》《働きたくない》《もうすでに十分働いている》の「三位一体」から労働について考えたいと思っています。」

司会
白波瀬達也さん
[関西学院大学社会学部准教授 福祉社会学 著書に『宗教の社会貢献を問い直す ホームレス支援の現場から』(2015、ナカニシヤ出版)、共編著『釜ヶ崎のススメ』(2011、洛北出版]

[構想]
◎トークを聴きに来られた方が、SBについて夢を膨らますのではなく、実際をシュミレートしながら、考えを交換できる話し合い中心の企画にしたいと思っています。

◎仕事づくり、居場所づくり、つながりづくりが流行していますが、そういうことがいわれるようになる歴史的経緯をおさえるようにしたいと思います。また哲学的な考察も大歓迎です。

◎制度や政治に対する批判もちろんありですが、問題あり状態になぜいたってしまったのか、経済、宗教も含め、カテゴリーにとらわれず、考えてみたいと思います。

◎話し合いと出会いのなかで、はずみで新しいSBが始まることを期待します。



「ひと花プロジェクトシンポジウム開催のお知らせ」

「関東から、もやいの大西連さん、世界の医療団東京プロジェクトコーディネーターの中村あずささん、ほっとプラスの藤田孝典さんをお呼びしてのトークセッション、からだほぐしと会場での意見交換などを行い、これからのプロジェクト、そして地域・社会のことを考えます。入場無料、お気軽にお越しください。」

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12月17日「ホームレス自立支援法と困窮者対策を考える」シンポジウムのお礼

 2011年12月17日(土)、ヴィアーレ大阪にて開催しました「ホームレス自立支援法と困窮者対策を考える」シンポジウム(連合大阪・NPO釜ヶ崎等による実行委員会主催、連合・大阪府・大阪市・ホームレス支援全国ネットワーク後援)は、会場をあふれる250人の参加で、成功することができました。


労働組合、支援団体のみならず、行政関係者、自立支援センターや巡回相談など支援施策関係者、宗教関係者など、幅広い取り組みとなりました。


また、主催者あいさつを連合大阪・川口清一会長、来賓あいさつでは、支援法の生みの親である鍵田節哉元衆議院議員、大阪選出の民主党・稲見哲男衆議院議員、部落解放同盟大阪府連、決意表明を、民主党ホームレス議連幹事長の中川治衆議院議員からいただくことができました。


2012年8月初めに10年の期限を迎える支援法の延長問題は、決して予断を許しません。国会情勢が流動化すれば、議決できずに閉会=期限切れになる危険性がないとはいえません。


そうなってしまわないように、各地・各団体での取り組みをよろしくお願いします。
大阪では、本シンポジウムの実行委員会を継続し、次期通常国会での延長を求める世論を喚起していくつもりです。


 いまここで支援法を途切れさせてはなりません。現法に基づく対策は、さまざまな限界があるとはいえ、社会や既存制度からはじき出された人たちの受け皿として、いまも有効に機能しているからです。


「ホームレスを生まない社会」を目ざし、より包括的な支援法制をつくりだすために、さしせまった現法の期限延長を全力で実現しましょう。




2011年12月20日
特定非営利活動法人 釜ヶ崎支援機構


2011.12.17 シンポジウム   2011.12.17 シンポジウム

 

2011年12月17日 「ホームレス自立支援法と困窮者対策を考える」シンポジウム 
レジュメ はこちらからシンポジウム

路上生活:予備軍4万人 官民自立支援歯止め--NPO調査

行政や民間団体の支援がなければ路上生活を余儀なくされる可能性のある人が年間4万人規模で発生していることがNPOホームレス支援全国ネットワーク(事務局・北九州市)の調査で分かった。調査では年間で推計約4万1000人が一時的にホームレス状態にあり、ホームレス自立支援センターなど行政や民間団体の支援でアパートなどに移っていた。路上生活者は全国で1万890人(11年1月厚生労働省調査)と減少傾向だが、支援がなければ大幅に路上生活者が増える可能性が浮き彫りになった。【松本博子】

路上生活者の就労自立を主眼に置くホームレス自立支援法(ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法)は来年8月までの時限立法で、頼みは生活保護法だけとなる。生活保護受給者も205万人を超えた。

東日本大震災の影響が今後本格化するとみられ、支援者からは自立支援法の期限延長を求める
声が上がっている。

調査は大阪市立大都市研究プラザの水内俊雄教授(政治・社会地理学)を中心に、厚労省の助成を受けて実施した。約180の支援団体と、福祉事務所、ホームレス自立支援センターに協力を求め、08~11年のデータを集めた。

重複分を除き、1年間でこれらの施設を通過した人数を推計した。路上生活者の他に、家賃滞納で立ち退きを迫られたり、無料低額宿泊所、作業員宿舎、簡易宿泊所などで暮らしていた困窮者も含まれる。

水内教授は「生活保護だけでは安定した生活を続けられない人たちを民間団体が支援している。これまで『路上生活者は1万人』というイメージで語られてきたが、実際には広い意味でホームレス状態になる人は、あらゆる年代や地域に広がっている。年間4万人規模で恒久的な施策を考えるべきだ」と話している。



毎日・2011年12月17日

 


更新情報

シンポジウム:ホームレス自立支援法の期限延長求める /大阪

来年8月で期限切れとなるホームレス自立支援法と困窮者対策を考えるシンポジウム(連合大阪など主催)が17日、大阪市中央区で開かれた。同法の期限延長を求め、課題を明らかにしようと約250人が参加した。

野宿者を訪ねる巡回相談事業に取り組んでいる府は、10年度に相談を受けた中から546人が野宿生活を脱したが、400人を超える新たな野宿者を見たことを報告。大阪市も同事業で10年度に2178人の相談を受け、近年は40歳未満の人が増える一方、10年以上の高齢化した長期野宿者が全相談者の19%に達していると報告した。

また、仕事と住まいを失った若者を支援する「大阪希望館」の運営に参画している連合大阪やホームレス支援団体代表、研究者らによるパネルディスカッションでは、「ホームレス問題解決の責務を国と自治体に負わせた支援法を失えば、元の木阿弥になる」「法の空白期間を作らずに取り組まなければならない」などの声が上がった。【松本博子】



毎日新聞 2011年12月18日大阪市内版