釜ヶ崎済生会病院健康診断事業のお礼
更新情報
2013年10月25日
特定非営利活動法人 釜ヶ崎支援機構 理事長 山田實


~ 5年目を迎えた特別清掃事業健康診断 ~
今年は特に強烈な暑さが続きました。残暑の厳しい中、大阪府済生会、大阪社会医療センター、大阪市立更生相談所、各支援団体のご協力のもと、プレを含め5年目を迎えた、特別清掃輪番労働者を対象とした健康診断が、9月9日(月)から13日(金)までの5日間実施され、総勢812名の方が受診されました。大阪府済生会からは、野江病院、泉尾病院、富田林病院、茨木病院、中津病院、吹田病院、新泉南病院、千里病院、支部事務局から延べ250名の職員に参加いただきました。そして今年も釜ヶ崎の地域を肌で感じていただく為にも、釜ヶ崎フィールドワークが7月に実施され、医師や看護師、MSW、済生会病院で働いている様々な職種の方々に加え、今年は済生会の看護学生の人達にも参加していただくことができました。特別清掃事業の就労場所や炊き出しをやっている三角公園、緊急避難所のシェルター、労働福祉センター等を廻りながら、この地域で活躍されている方々にも貴重なお話しをいただきました。参加された方からは好評の声をいただきました。この街の特性を少しでも理解していただけたかと思っています。

 

~ 健康診断 内容と結果 そして、やるべきこと~
健康診断の内容は、問診や血圧測定、採血を行いました。血圧測定で高血圧の場合、医師の説明のもと再血圧測定を行ないます。採血では脂質、肝機能、血糖、腎機能の値を測り、糖尿病や肝脂肪、腎不全等の内臓疾患を調べました。当日、高血圧などで病院受診が必要(要医療)となり、受診された方は72名おられました。
そして809名の方の一ヶ月後の採血結果は、「C判定(要医療):202名(25%)」、「B判定(要注意。経過観察):378名(47%)」「A判定(特に治療の必要なし):229名(28%)」となりました。昨年とほぼ変わりない割合での結果です。やはり血圧では治療を中断されている方も多く、「下がったからやめた」、「病院に行くのが面倒くさい」等の声をよく聞きました。年に一度の健康診断、済生会の皆さんは、輪番の方々と真剣に向き合い問診や血圧測定、採血をしていただき、常に笑顔を絶やさず行なわれている姿に「生(いのち)を済(すく)う」という理念のもとに、ほんとうに医療のプロだなと感心させられる思いです。私達も、その場しのぎでの事業になっていないか?または、イベント事で済ませてはいないか?など気を引き締め、毎日顔を会わせる先輩達の健康管理のお手伝いをしていくべきだと思いました。
これからまた一年特掃を通じ、先輩達の健診結果のアフターフォローや日々の体調管理を含め、健康で元気に就労していただけるように微力ではありますが、がんばっていこうと思います。

最後になりましたが、この釜ヶ崎、特別清掃事業での健康診断に協力してくださっているすべての皆様に、この紙面を借りて厚く御礼を申し上げます。

 

特定非営利活動法人 釜ヶ崎支援機構