岡山野宿生活者を支える会

1、団体紹介

@ 活動の内容

  2002年、 「岡山の野宿生活者の冬を支える会」として発足。

 暖かい食べ物の炊き出し、夜具・衣料・風呂券・薬・生活用具などの提供、及び緊急入院の補助を行う。

05年春からは、冬期間以外に年中活動を開始。

毎週日曜日が定例活動日。

  必要に応じて電話の呼び出しによる対応活動(夜具の要求・緊急相談・急病・入院など)はいつでも受けている。

2年前から自立希望相談が増え、詳しい聞き取りの後、自立への支援を始めた。

現在まで20名 ほどの自立を支援した。経済的自立は生活保護によるのがほとんど。

 経済的自立ができても、その後の生活のアフターケアーが無いと再びホームレスへ戻る不安があるため、生活介護を大切にし、経済的自立後も継続して行っている。

 生活リズムの習慣化、金銭管理や出納帳の付け方、生きがいの探求、家族や親類との関係修復などを一緒に求めている。フェイス対フェイスなので、時間と人手と力量が必要である。

しかし、日々、お互いに育てられることの大きさを体験し感動している。

 

A 活動従事者数 約5〜10名

 

2、活動を行っている自治体におけるホームレス支援策の現状、課題

 

ホームレスのための施策は全くない。

対県・対市交渉をして要望を出しているが、特別な施策は為されていない。

公園からの野宿者追い出し事件も昨年から数例あり、その都度交渉を持ってその不当性を訴え撤回させてきたが、野宿者の立場を擁護すべき援護課の考え方も自立特措法以下のレベルであった。

 唯一、数度、私たちの炊き出しに同伴してホームレスの実態を観察された。

私たちの活動への信頼度は高く、生保申請には丁寧に答え全例認定されている。

 

 現在のところは、生保による経済的自立の道しかないので、保証人の問題と一時住居獲得の問題が大きな課題となっている。