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  • 「袖振り合うも多生の縁 お仕事マッチ」 開催報告 ~地域と企業の縁結び~
    2018年05月19日

    去る4月27日にあいりんシェルター居場所棟2階にて、「袖振り合うも多生の縁 お仕事マッチ(医)港南会編」と題し、昨年度8月より数え第5回目となりますが、働いて生活再建をめざす地域の支援対象者の方向けに、企業を招き求人説明会を開催しました。

    ①【開催の背景】
    地域には今は生活に困っているが、出来るものなら働いて自分で生活をしたいと考えている方が少なからずいます。その方の多くは高度経済成長時代を支えた元建設日雇労働者で、ほとんどの方が現在60歳を超え高齢化が進んでいます。

    一方企業では、最近働き手不足による倒産が増加しているとニュースにも出ていましたが、少子高齢化等に起因して、働き手不足に陥っています。旧態依然の求人では人が集まらず、例えば高齢者が働きやすい条件・環境にして採用を試みたり様々な模索をしています。

    そのような中、就労意欲の高い地域の方と、働き手を求めている企業をマッティングさせることで、地域の支援、地域経済・社会への貢献を目的とし「袖振り合うも多生の縁 お仕事マッチ」とタイトルを付け求人説明会を開催しようという運びとなりました。

    ②【「袖振り合うも多生の縁 お仕事マッチ」タイトル名付け紹介】
    袖振り合うも多生の縁とは、知らない人とたまたま道で袖が触れ合うようなちょっとしたことも、前世からの深い因縁であるという意味があります。求職・求人側双方にこのご縁を大切にしていただけたらという思いを込めました。

    また、お仕事マッチのマッチとは二つの意味を込めてつけました。一つはタイトルマッチ等で使われる勝負という意味、もう一つは火をつけるマッチ棒のマッチです。以前のようにもう一度火を大きくともして、活躍していただきたいという思いで名付けました。

    ③【就業意欲を阻害する問題点】
    開催にあたって地域の方が抱え、企業とのマッティングに支障をきたす大きな問題点があります。

    例をあげると
    (1)高齢(支援対象者の平均年齢は65歳を超えており、年齢的な理由に就職活動を諦めている方が多くいました。)

    (2)就職活動に耐えうる貯えをもたない(常用就職を目指したくとも月給制の企業では初回支給日まで生活資金や就業に伴う交通費や食事代等の経費支出に耐えられません。)

    (3)定まった居所がない(安心して寝泊まりして、体を休める居場所がない。)

    (4)日雇経験が長く履歴書を書いたことがない(履歴書や採用後の書類提出が求められる求人については敬遠してしまいます。)

    通常の就職活動を考えると、すべて解決しなければならない問題です。

    ④【企業側の問題点への配慮】
    前出の背景の中、大阪市大正区に本院を持つ、医療法人港南会よりお仕事マッチ開催協力の申し出を受けました。今回の求人は認知症の方が入所するグループホームの介護補助員、イメージとして入居者の方の身の回りの世話(配膳・洗濯・掃除・おむつ替え・お話相手等)が出来る方の募集内容での開催でしたが

    ①の高齢に対しては定年制なし、現在働いてる方の最高齢は78歳(女性1名 男性1名)

    ②については日々の生活に支障をきたす方については、日給月給の原則を曲げ、生活が落ち着くまで賃金の半分程度を特例として日払いをする。

    ③法人内の待機部屋であれば、数に限りがあるが、日常生活で使用可能とする。

    という配慮を取っていただきました。

    ⑤【お仕事マッチ参加希望者 34名】
    お仕事マッチは、地域の就労意欲の高い支援対象者に集まってもらい、求人がある企業と顔をあわし、会話をし双方納得のうえで、就業してもらおうという考えの基に開催しています。

     そのために支援対象者が参加するには事前の申し込みが必要となります。広報としてNPO釜ヶ崎スタッフによる案内をし、行政や地域の支援関係機関に協力いただき広報ポスター掲示を行い、結果34名の参加申し込みがありました。

    ⑥【いよいよお仕事マッチ開催】
     4月27日15:30に「袖振り合うも多生の縁 お仕事マッチ(医)港南会編」開催のゴングが鳴りました。

     当日は34名の内23名が参加されました。(他の方は用事が入り他の日に面接を希望されたり、参加をキャンセルされたり様々な理由で欠席でした。)

     求人側からは採用責任者をはじめ計4名が参加されました。

     進行途中、(医)港南会の採用責任者が15分ほどお話されました。内容は ①求人条件 ②1日の仕事の流れの例示 でした。ポイントとしては業務で出来ないことがあれば(例えば洗濯が苦手で自信がない)なら無理にしなくても、他の仕事をやってもらえばよい等)柔軟に業務分担できる環境にあるというものでした。
     様々な問題を抱える地域の方への配慮が大いに感じられました。
    ⑦【過去の開催とは違う反響が・・・】
     採用責任者のお話の後に質疑応答時間を設けたのですが、過去の開催とは違う反応がありましたのでご紹介いたします。
     その反応とは、質問が出るわ 出るわです。 
     司会側では質問が出ても1つ2つ・・・10分ほどの時間を想定していましたが、求人内容の確認や業務の質問、就業場所への行き方等様々な内容で、40分を超える時間を使い、10名程から質問があがりました。そのことで、みなさんの真剣さを垣間見ることが出来ました。
    ⑧【求人応募希望者15名 その結果は・・・】
     「お仕事マッチ」が終わり、聞いてみますと、すぐにでも面接を受けたいという方が10名いました。

     またそれ以外にも、説明会後数日考えて、面接希望を出された方や、都合で説明会に来れなかった方5名が面接選考に進みました。合計15名の方に大きな火が灯ったことに開催してよかったという思いが巡りました。
     企業側の配慮で面接に進んだ方で就労を希望される方に対しては、基本内定を出し健康診断(無料)の後、一度働いてもらおうということになりました。
     その結果、15名中14名が内定(1名は面接時に選考辞退)、14名の内3名が就労初日に実際やってみて自身に合わない、利用者さんとのコミュニケーションに自信がない等の理由で退職、現在11名が新しい職場で頑張っておられます。
     是非11名の皆さんには新しい職場で定着され、活躍されることを願うばかりです。 また、ほかの皆さんにもこれを機会によき職場との出会いに繋がることを願っています。(そのために私たちが出来ることがあれば最大限にお手伝いします。)
    ⑨【最後になりましたが・・・求人企業募集中です】
     紹介しましたお仕事マッチは、この先も地域と企業のマッティングを目指し精力的に開催したいと思っています。「求人説明会をしてみたい」「話だけだも聞きたい」大歓迎です。
     お問い合わせは
     NPO法人 釜ヶ崎支援機構 就業開拓推進員 大塚まで
     TEL:06(6645)0246/E-MAIL: npokama@npokama.org